今回の記事では、胸郭出口症候群の症状や原因、セルフケアについて解説します。 記事の最後には、柔道整復師・鍼灸師の視点から胸郭出口症候群に対する施術方針も書いております。 ぜひ最後までご覧いただき、あなたのお悩みの改善のお役に立てると幸いです。
1.胸郭出口症候群の症状
首から肩にかけての痛み、上腕から指先のしびれ
デスクワークやスマホなどで、首や肩を酷使した後に首～指先まで痛みやしびれが生じます。酷使した後だけ症状が出るのが一般的で、休憩すると症状が消失します。症状が重症化すると、指が動かしにくい、腕に力が入らないなどの症状がでます。
2.胸郭出口症候群の原因
肩こりの重篤化
デスクワークやスマホの使い過ぎなどで肩こりが生じ、血流が悪くなり首や肩、上腕から指先に痛みやしびれが生じてしまいます。血液は心臓から拍出されて血管内を流れていきます。血管は筋肉の隙間を通りながら指先まで張り巡らされています。肩こりにより筋肉が硬くなり血管が圧迫されて、指先に血流が届きにくくなります。その結果、首～指先に痛みやしびれが生じてしまいます。
猫背
猫背のように背中が丸くなっていると、身体の前面が圧迫されます。特に鎖骨の位置が変わってしまうことが胸郭出口症候群発症の引き金になります。指先を動かす神経や指先へ向かう血管は、鎖骨付近を通過していきます。鎖骨の位置が変わってしまうことにより神経や血管を圧迫した結果、首肩の痛みや上腕から指先のしびれが生じます。
精神的ストレス
精神的ストレスが強くなると自律神経の交感神経が興奮して血管が収縮し、血行不良になります。他にも、精神的ストレスを受けると脳から筋肉を緊張させる神経伝達が発生して肩こりを引きおこします。このように精神的ストレスが胸郭出口症候群の原因となってしまいます。
3.胸郭出口症候群のセルフケア
肩をホットタオルであたためる
肩を温めることで肩の血流が促進されて肩こりの軽減・予防になります。オススメは、「ホットタオル」です。少し水で濡らしたタオルをレンジでチンしましょう。ホットタオルを肩に当てて5～10分温めましょう。 肩を温めることで血流促進のほかにも、自律神経を整えストレスを和らげる効果も期待できます。さらには、睡眠の質が高くなり疲労回復も期待できます。ぜひお試しください。
鎖骨の下をマッサージ
鎖骨の下には、大胸筋と呼ばれる筋肉があります。この大胸筋が硬くなると腕が血行不良になります。胸筋をマッサージすることにより血行改善に繋がり、胸郭出口症候群の症状軽減・予防が期待できます。
4.オーダーメイド整体のご提案
“はり”で肩の自然治癒力を促進
肩こりのピンポイントに鍼を刺すことで、筋肉に微かに傷をつけます。(この傷は、健康的な傷と呼ばれます)傷つけられた筋肉を再生するために身体の細胞が働きだします。このように自然治癒力を促進して、筋肉を本来通りの柔らかい組織で回復させていきます。
“きゅう”で精神的ストレスの改善
きゅうは、燃やすと独特の香りがします。これは「チネオール」といい、きゅうを構成する艾の成分です。この香りにはストレス緩和効果があります。精神的ストレスは肩こりの原因になります。きゅうの香りでストレスを和らげることにより肩こりの軽減・予防を期待できます。
“整体”で猫背を改善
猫背とは、背中が丸くなり頭が前に突っ込んでいるような姿勢のことをいいます。猫背を改善するは、胸椎や頚椎の矯正を整体手技にて行います。猫背が改善することにより、肩こりの軽減・改善、そして肩こりの予防となります。
まとめ
胸郭出口症候群の原因や対策について書きましたが、胸郭出口症候群になる原因として、精神的ストレスや猫背などが挙げられます。胸郭出口症候群の解消法を実践して症状が軽減・改善しない場合は、鍼灸整骨院や整体院などに通院してみるのも検討してみてください。
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両村鍼灸整体院
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記事の執筆者
両村 亘祐(りょうむら こうすけ) 1990年4月10日生まれ 鍼灸師/柔道整復師 愛媛県松山市の両村鍼灸整体院で院長を務める。 臨床経験は11年で、年間約3000人の施術を行う。